


Case Study
子どもたちの安全と保護者の安心のため、bitlockのメリットを保育園でフル活用。
保護者のために想い出を残す取り組みも
事業・活動:保育園・学童支援施設の運営
利用者数:100名〜500名
事業・活動 | 保育園・学童支援施設の運営 |
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利用者数 | 100名〜500名 |

社会福祉法人ナガタナガサキ
ソリューション


課題
- 子どもたちの安全確保
- 年度切り替え時の工数削減
- 業者出入りの履歴管理

効果
- 関係者と保護者のみ出入り可能に。安全・安心と便利を両立
- ICカードの一括取り込みとグループ毎の設定で年度切り替え対応をスムーズに完了
- 出入り業者への解錠権利付与でセキュリティ担保しながら履歴管理を実現

すみれ保育園
子どもたちを守るための対策としてbitlock PROを検討
私たちは茨城県つくば市で保育園1園と学童保育2ヶ所を運営しています。35年ほど前に「働くお母さんを助けたい」という気持ちから始まっており、法人名ナガタナガサキの由来にもなっている「何か私はお役に立てる事があればうれしい」*という想いを全職員にも浸透させ、保護者のニーズや教育環境の変化に柔軟に対応しながら、豊かな生活体験や学習機会を作ることに力を注いでいます。
つくば市では昨今、子育て世代が多く流入しており、学童保育にも教育の機会を求める保護者の方が増えています。園・施設としても預かる園児・児童の増加に伴って、色々と課題が出てきています。保育園だけではなく学童も含めて幅広く、子どもたちの安全・安心をいかに守っていくかということ。人が集まる場所に危険のリスクも集まりやすい。つくば市の子どもの数が増えたこともありますが、不審者の事案や事件事故が目立つようになり、対策が必要になっています。
0歳児から中学校入学前の児童まで様々な子どもを200名程度預かるとなると、セキュリティ対策は非常に重要ではあるものの、子どもたちを閉じ込めるだけじゃなく、やはり自由にもさせたいですよね。そういった面も含めて、私たちに何ができるのかを考えていた時期にBitkeyさんにお声がけさせてもらいました。
セキュリティに加え、鍵の受け渡しも課題
「子どもたちを安全に」をテーマにセキュリティを検討し、不審者の侵入などによる子どもの巻き込み事故に対応したかったので、これまでにカメラ追加など外構周りのセキュリティ強化を実施してきました。
オートロックを導入して特定の人だけが入れる入退室管理・制御を実現したかったというところが、スマートロックを検討した1番の理由です。
また、スタッフのシフト間の鍵の受け渡しも大変で、鍵を持った人が休んだ時にその人の家まで鍵を取りにいくといったことが発生していました。また、急遽シフト変更が発生した場合などのやりとりも非常に手間でした。

設置されたbitreader
電気工事の要らない電池・無線式のコストパフォーマンスと、対応する鍵の多さが魅力
初めは電子錠などを検討していました。電子錠は電力供給のため電気工事が必要になりますが、当園は建物がRC構造のため工事が大がかりになってしまうという問題がありました。また引き戸という点も課題で、加えてオートロックのセンサー感度などの懸念もあり、悩んでいた中で後付けのスマートロック、bitlock PROにたどり着きました。
工事の要らない電池・無線式で後付けということで導入コストが安い点が魅力でした。FeliCaによる入退室・勤怠管理をすでに実施していたため、既存のカードをそのまま解錠に使える点も決め手の1つです。また、保育園は安全対策のため一般的な鍵とは異なる形状のものを使用していることが多いのですが、bitlock PROはアタッチメントによって柔軟に対応できた点も良かったです。
鍵管理がしやすく、500枚のカードキーの年度切り替え対応もスムーズに完了
法人向けとしてアプリとは別途、PCで操作するWebの管理画面があることで設定が非常に楽だなと思います。
現在400〜500枚のカードキーを管理していますが、これらはCSVインポートで簡単に登録できました。CSVを取り込んだ後のロール設定がしっかりできて、私たちのニーズに合致しているのが良かったです。
保育士でも簡単に鍵の登録ができていますし、鍵のグループ等のロール設定、権限の設定がスマートにできて運用もしやすい、こういったユーザー管理のしやすさは法人用途としては重要だと思っています。権限設定をどうするか予め決めていたのですが、導入時のスムーズさはその辺りが上手くフィットした結果かなと思います。
また、法人向けとしては年度切り替え時の対応のしやすさは重要です。
特に保育園の場合、春休みはなく4月1日に学年の繰り上がりや入園・卒園に伴う権限変更を限られた時間で実施する必要があります。4月1日にメンテナンスが間に合わなければ、現場は大混乱を起こしてしまうので、権限変更の行いやすさは重要なポイントでした。
実際に先日年度の切り替わりがありましたが、簡単でスムーズに設定を完了できたため大変満足しています。
低コスト化によって、卒園時に保護者の方が喜ぶ効果も
NFCやFeliCaなど一般的なICカードを使えることもポイントで、導入コスト・発行コストが非常に安くなったことで色々な効果が生まれています。 全く新しいものを導入すると、初期費用で数百万円かかりハードルが高いですが、元々園でICカードを使用している場合既存の設備やカードなどの資産をそのまま生かせるので、コストはかなり抑えらました。
カードの新規発行の費用を保護者の方にご負担いただいているのですが、1枚数百円程度と低コストであったためご理解いただけました。子どもの安全のためにも必要ですし、数百円で便利になるなら、とおっしゃっていただけます。
また、これまで卒園時などでカードを回収していましたが、コストも安いですし、カード毎の権利削除が容易にできるので、卒園時にカードを回収しなくて良くなったのは意外とメリットかなと思います。
回収や管理の手間がなくなるという点以外にも、想い出のカードとして卒園時にお渡しできるようになり保護者の方には喜んでいただけています。
さらに、管理が楽になりコストも下がったことで、トレーサビリティをどうするかなど次のアイデアに進めることもできています。
これまで業者の方が出入りする際、引き戸でそのまま入ってきていました。また、紙にいつどこの誰という情報を書いてもらい入退室を管理していても、やはりどこかで精度や手間の面で限界が来てしまいます。セキュリティ面でも、衛生管理面でも、関係者に解錠の権利を付与して履歴を管理できるというのは、これからの時代必ず必要になると思います。
bitlock PROとbitlock LITEとの割引パックなど、保育園向けの取り組みに期待
あとは今後の要望というところで、例えば保育園にbitlock PROが入っていて、そこの園児の保護者の方がご家庭でbitlock LITEを入れると安くなる割引パックとか、導入カタログを置くのも良いのではと思っています。
1つのbitbuttonで家も保育園も開けられる、もしくは学校や塾も出入りできるようになる、そういうことができると非常に便利だなと思います。また、保護者の方に子どもがそれぞれの鍵を施錠・解錠した際に通知が届き、各鍵の施錠・解錠ログが連携できるようになっていると、一連のログを総合的に追えるようになり、すごく有益な使い方ができそうだなと思います。今は行動履歴を取られることに抵抗感を持つ人が多いかもしれませんが、自分たちが使うために安全に保護されたログを活用できるとなると、世の中としても変わってくるのではないでしょうか。
最後に、Bitkeyさんの製品は子どもたちの安全・安心のために重要だと思っていて、保育園という施設としては今回ある程度綺麗な形で導入・活用できていると思うので、これをいかに横展開していくか、あるいは保育園向けのサービスとして表現するか、といったことをBitkeyさんには期待しています。